誘拐から始まった本当の物語とは。たとえ世界中を敵に回しても、私は君と一緒にいたい。『流浪の月』

こんにちは!シエルです!!

今日紹介するのは、凪良ゆうさんの作品である『流浪の月』です!

この本は第17回の本屋大賞受賞作品なので知っている人も多いのではないかなと思います!本屋大賞に選ばれている作品ははずれがないですね~

それでは紹介していきます!

あらすじ

2人の出会いは誘拐という歪な形だった。

幸せな場所を失い、毎日に絶望を感じている少女の更紗。自身の極めて奇異な状況に苦しむ文。

2人は互いを必要とし、互いを支えあって暮らしていく。

しかし、そんな2人を世間は許さない。

誘拐犯となってしまった文には事実ではないレッテルが貼られ、自分から文を求めていたはずの更紗には被害女児として同情と好奇の目が向けられる。

引き離され、もう二度と出会うはずのなかった2人がもう一度出会うとき、世界中が2人にとっての敵になる。

感想

本屋大賞受賞作品としてハードルが上がった後に読んだ作品ではあったが、現実には考え難いが起こらないとは断言できない設定でつい引き込まれながら読んでしまいました!

更紗側からの視点で物語の多くは進むため、だんだんと更紗に対しての同情が入ってしまう中で自分がもしこの物語に登場したらどのように感じるだろうかと考えて怖くなりました。

「事実と真実は違う」「みんなが勝手に好きな解釈をしているだけ」

恐ろしく特殊でにわかには信じられない現象だからこそ、自分が持っているものさしで自分の好き勝手な解釈をする。

まるで現代に向けられた批評ともとれる内容でした。

そしてもう1つ印象に残っているのが、孤独の意味合いです。

孤独では1人で暮らしていくことではなくて、誰にも理解されないことなのではないだろうか。そんな疑問を抱きました。

1人で生きていくことが本当の孤独なのか、人には囲まれながらも本当の自分を出さずに生きていくことが本当の孤独なのか。

考えてもわからない、でも両方本当の孤独なんじゃないだろうか、最後はそう結論付けました。

まとめ

凪良ゆうさんの作品で第17回本屋大賞受賞作である『流浪の月』

ニュースなどで見かけて興味を持っていた人はぜひ読んでみてください!

おすすめ度:☆4.0

これからも本や映画の紹介をしていくので、見に来てくれるとありがたいです!

それでは、また!!